管理会社には訪問セールスとか、目的のわからない訪問者についての相談が寄せられる事があります。

10年以上前には「消防署の方から来ました」とか「管理会社の方から来ました」系の消火器業者とか詐欺的な飛び込み訪問がありましたが、最近はモニターホンの部屋が増えていて記録を残したくないタイプの訪問セールスはやりにくくなっている事でしょう。

そんな感じで、アポ無しでいきなり自宅訪問をするなんて事が珍しくなってきている時代ですので、突然の訪問は警戒されるものです・・・

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111年末から相談を受けていた「接道が無い土地」の処分話ですが、接道が無い状態では何も出来ないとの結論を伝えたところ、他の業者に頼んでみるとの話になったのですが、だめだったようで「一番面積の少ない隣地の所有者さんに話を付けて欲しい」と頼まれたので月曜日に対応してきました。





地図これがまた、登記情報を見れば所有者の住所と名前が書いてあるのですが相続登記をしない人もいるので登記情報が正しいとも限りません。
しかも、区画整理されたエリアだと昔の住所から現在の住所を割り出したりの手間があるものです。
(地番から住居表示は法務局、新たに住所が振られた系は市役所や区画整理組合で教えてくれます)


現況が農地なので大体の場合は近所の農家の人が多いものですが、今回の隣地所有者さんは、駅から10分程度の住宅地にお住まいで、戸建てなら10棟現場になるくらいの大きな敷地にお住まいなので地主さん系の方だと推定されます。

しかしながら、、高級車が置いてあったり立派な門がある訳でも無いし、大きなお庭の大部分は元は畑だった雰囲気なので元農家で世代交代で農家をやめちゃった系のお宅なのでしょう。

自分、最初は手紙を送って事情を伝えてアポを取ってから訪問しようかと考えたのですが、相手が高齢者だったら無視される可能性があるので書面を持って訪問して、怪しまれて門前払いされたら「書面を置いてきますので読んで下さい」と伝えようと思ってました。

何度か日中に訪問したのですが、ご不在だったので暗くなってから訪問したところ、家の電気が点いていました。

これで出てこなかったら居留守と言うか訪問セールスお断りの意思表示だと思うので手紙で伝えようと思ったのですが、今度は対応してくれました。

出てきてくれたのは50代くらいの男性で登記簿上の所有者とは違う方でした。

クマ 「突然すみません、〇〇さんが所有されている土地の隣の方にお願いごとをされた不動産会社です」

と、言いながら地図を見せたところ、なかなかピンと来ないようでした。

男性 「うちの親が持ってるんだ? たぶん田んぼとして貸してるところだと思うんだけど隣の人が買いたいって話なの?」

クマ 「隣の人は400坪ある土地を処分したいのですが、公道に面して無いので困ってまして、〇〇さんに取得して頂けたら理想なんですけど

男性 「もう農業やってないからいらないし農地なんて手放したいんだよ」

クマ 「そうですか、問題は売却金額と、売却方法なのですが、市街化調整区域農地を農地として売却する時って買主さんに農業資格者登録がないとダメなんで、そう言う買主さんを探して奥の土地と一緒に売買して精算する感じなんですよ」

男性 「めんどくさそうだねぇ 自分は売った方が良いと思ってるけど、本人は施設に入ってるから別の問題があるでしょ?」

ちょっとここから先は書くのをやめておきますが、別の問題については自分はさんざん経験があるので、けっこうな時間事例をお話させて頂きました。

まぁ 今は何もできないと言うのが結論です。

多分ですが、名刺を渡してきたので相談の続きをする相手として認めて頂ければ何らかの繋がりができると思いました。

で、その話をご依頼主に報告したところ、かなりガッカリされていまして、次の手として隣接する大きな畑の所有者に声掛けするか諦めるか考えて連絡してくれる事になりました。

一番良いのは農業資格がある人が畑として購入してくれる事ですが、隣の畑は除草されていましたが、何か栽培している様子ではありませんでした。

終活の一環で相続で取得した未利用地を処分したい話なのですが、こう言う売れない土地問題は地方ではたくさん出てくるのでしょうね。 


さて、本日は家の仕事を終わらせてから会社に来てブログを書いたので更新がお昼を回ってしまいました。

この後は夕方まで新型のセミナー資料を作ろうと思ってます。

そして夜は地主さんのお通夜に参列してきます。

ではまた明日


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