昨日は土地の決済がありました。

隣接する2物件の売買で、売主さんが二人。(80代と60代男性)

うち一人は遠方から埼玉へ来てくれるので、忘れ物が無いか等すごく神経使っていました。


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買主さんは大手の建売屋さんで、決済を銀行では無く当社で行いました。

遠い昔から決済はドキドキ状態になるものなのですが、会社内で行うと言う場合はちょっと気楽です。

今回は融資の絡まない現金決済だったので、司法書士の先生に売主側が用意した登記識別情報と印鑑証明を渡し、実印押して買主業者の担当さんから会社の経理に振込OKの指示を出す流れです。

通常は、銀行内で行うので、売主さんの口座への着金確認までATMで出来るのですが、この着金確認までの時間が結構バラバラで、早いと15分くらいの事もありますが、長いと2時間とか経験した事があり、その間の無難な内容限定の雑談力が試されます。

で、昨日は月末の金曜日と言うことで買主業者さんが、決済掛け持ちで次の予定があり、「振込実行しました」との証明写真をメールで送ってもらい決済完了とさせてもらいました。

いつも、「決済なので特急でお願いします」と言って実行してもらってる様子を見ますが、銀行員さんが紙の振込書で処理するのでは無く直接手打ち振込すると早くなるとか聞いた事があります。

それでも結構な時間待たされることがあるものです。

もちろん、ホントに売主さんの口座に着金されなかったら司法書士の先生に登記をストップしてもらわないといけなくなるので、本当に実行されたのか最終確認が重要です。

今回、売主さんの振込先が一人は郵便局の口座で、もう一人は農協。

何となくその点が気になっていたのですが、今回遠方からお越し頂いた売主さんは郵便局へ行く足が無いので自分と一緒に車で郵便局の本局へ移動しました。


IMG_254311時15分頃に「振込み手続きしました」と言われてから30分は経過している状態だったので、まだ早いかもと思い通帳記帳したのですが、まだでした。

その後、売主さんとイスに座って雑談しながら5分おきに記帳して、とうとう1時間経過・・・







クマ 「今日は、月末の金曜日だから混雑してる気がします」

売主 「そうなんだ、何か心配になってきた」

クマ 「自分、今まで一番長かったのが2時間てのがありましたけど振込されなかった事は無いです」

売主 さすがに大手の業者さんだから詐欺みたいな事は無いよね?」

クマ 「万が一、振り込まれなかったら司法書士さんに登記止めてもらうので大丈夫ですよ」

とか、笑いながら話していましたが、何度も記帳に行っては手をバッテンにして自分に合図する売主さんの顔が段々と険しくなってきました。

売主さんは、数十年ぶりに実家へ帰って来たのでご兄弟集まってお昼を一緒に食べる約束をしていたようで、その事もあって落ち着かない状態です。

クマ 「ご実家の近くの郵便局に移動して、記帳したあと車で送りますよ」

売主 「そうだね、その頃には着金してるでしょ」


と、言うことで車内で雑談しながら別の郵便局へ移動。

これがまた、小さな郵便局でATMが1台しか無く、5人も並んでいます。

13時近かったので着金されているものだと思っていましたが、未着金

この段階で、N店長より買主業者さんに再々確認しましたが、間違いなく振込しましたとの返答。

クマ 「・・・ご実家で親戚の皆さんお食事待ってるんじゃないですか?」

売主 「そうだけど、お宅に仲介料払わないとダメでしょ?」

クマ 「お食事終わったらご実家にお迎えに行きますので電話頂いて、続きはその後で結構ですよ」

そんな感じで、売主さんに配慮したのですが、売主さんの方も落ち着かなかったようで、1時間程度で電話が掛かってきて郵便局へ。

さすがに振込したと言われてから3時間も経過したので着金していましたが、ホント特急で手続きしてもらっていたのか疑問なところです。

もしかすると、郵便局宛は仕組みが違うのかも知れませんが、どうなのでしょうね。

何れにしても、売主さんは夜8時の飛行機で自宅へ帰らないといけないので、再度ご実家へ戻ってもらい無事に決済完了となりました。

で、ドキドキの1日が終わって一区切りしたのですが、夜の11時近くに売主さんから自分の携帯に電話がありました・・・

クマ 「もしもし 今日はありがとうございました どうされました?」

売主 「電話もらったかな?」

クマ 「いえ、していませんけど・・・」

売主 「えっ じゃぁ昼間の着信を勘違いしちゃったな」

クマ 「そうでしたか、ご自宅に到着されたのですね?」

売主 「いや、飛行機の時間に間に合わなくてホテルに泊まることにしたんだよ」

クマ 「・・・ 大丈夫でしたか?」

売主 「うん、今日は最後まで大変な1日だったけど、いろいろありがとうね」

何か、ちょっとお酒が入っているような感じでしたが、喜んで頂けたようで良かったです。


長い1日でした。


ではまた明日


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