ダメだってわかってますよね?


今まで丁寧に対応していた入居者さんに強い口調で苦情を言わなければならない。

言われる側だけでなく、言う側も嫌な思いをするものです。




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小さなことから大きなことまで約束を交わして、言った言わないを防ぐための証拠となるものが契約書なのですが、賃貸住宅に入居される場合には契約書の内容だけでなく、法律的に決められた重要事項や特約についてジックリ説明するので、「聞いていません」なんてことが無いようにしているのです。

今回は、戸建て貸家でのワンちゃん飼育発覚騒動を営業担当スタッフに対応してもらいました。


10日ほど前に、当社が管理している貸家の近隣居住者さんから「犬の鳴き声がするけどペット飼っていいの?」との通報的な連絡がありました。

この貸家、築6年程度の木造平屋建で、地主さんが4棟建築して将来的に1棟単位で売却出来るようにと考えて敷地の分筆までしてある賃貸物件です。

当社の管理物件の中では広いお風呂やシステムキッチン等、グレードの良い建物になっていて、エリアの中でも優秀な賃料設定で稼働中の人気物件。

木造アパートでワンちゃんやネコちゃんを無断飼育すると、鳴き声だけでなく部屋を駆け回る足音、ゴミ置場にペット系の物が捨てられていた等で通報されることもありますが、独立性の高い貸家での通報と言うのはかなり大きな鳴き声が響き渡っていたからなのでしょう。


この件、当初は営業スタッフから確認電話をしたのですが、電話には出てくれなかったのでメールで飼育が本当か確認を取ったのでした。

うちの会社、そう言う系のメールを共有しているのでリアルタイムに状況がわかり、どんな返答が来るのかドキドキしながら返答を待ったところ・・・

「緊急な理由があり預かっているところです」との定番の言い訳と共に、子犬が部屋にいることを認め、「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」との言葉がありました。


しかしながら、ペット禁止に関しては厳しく契約時に伝えてありますし、「預かりも一時的な持ち込みも不可」と必ず釘を差している状態です。

営業スタッフは、「賃貸借契約の違反条項に当たっているので、即本来の飼育者に返すか、返せないなら飼育されているの事になるので退去して頂きます」と伝えたとろ・・・


「この物件を買い取りしたいくらい気に入っているので、どうか大家さんに飼育を認めてもらえるように交渉してもらえないでしょうか?」との返答が来たのです。

一戸建の貸家で、大家さんに対してペット飼育が出来ないか交渉して欲しいと言う話はたまにあるのですが、状況によっては退去を防いで賃料もアップできる場面なのかと考えられなくもありません。

しかしながら、今回は無断飼育をしたことがバレてからの交渉で、近隣からの通報と言う管理会社やオーナーの姿勢を問われる状況です。

対応している営業スタッフは自分でもワンちゃんを自宅で飼っているので、気持ちはわかるけどとの事を言って辛そうな感じでしたが、「残念なことですがそれは出来ません」と伝えたのでした。

お勤め先もしっかりしていて大変感じの良い入居者さんだったのに、なんで契約違反の筆頭格である無断飼育などしたのか?

DSC08103そんなことをするので、冷たく言い放つことになる残念な状態です。

こう言う心境を「遺憾」と言うのでしょう・・・

あまり具体的には書きませんが、「命を大切にしたいのです」との視点でお願いをされましたが、管理会社としては、契約条項を守るようにと繰り返しました。





そんな感じで、スタッフが頑張っていたので、この大家さんと親しい自分は状況を伝えてみることにしました。

場合によっては飼育を認めたり、買い取りたいと言うなら金額聞いてみてと言われる可能性も無くはないかな? と思って電話したところ。

クマ 「そんな感じで、退去を求めてますので、近いうちに解約となる予定です」

大家さん 「そう言うの認めると他の入居者さんに示しがつかないからやむを得ないですよ」

クマ 「預かってるだけなら即、お返しして欲しいのですが、どうやら飼育を継続できるのがご希望との事で、賃料増額とか場合によっては買い取りたいとか希望されてると言ってます」

大家さん 「いや〜 決まりを守れない人にそんなこと言われる筋合いは無いですから退去してもらって結構です」



何とも、ごもっともな判断かと思いました。

結局のところ、ペット可物件を探して引越が決まったそうですが、うちの近所はペット飼育可能な物件が少なくて選択肢が無かった様子です。

そう考えると、まだまだペット可物件の需要はあるのでしょうね。




ではまた明日


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