「なんか土地を買いたいって人が来たんだけど変なからくりがありそうだから話を聞いて欲しいんだ」

と、土地を売り出し中のAさん(70代後半男性)から電話がありました。

自分、「からくり」と言う言葉を久しぶりに聞いた気がして、何となく楽しいイメージを受けてしまいましたが、Aさんの電話説明では言ってることが理解できませんでした。

この土地は、かなり癖がある土地なので簡単には売れない状態なのですが、なにやら直ぐにでもお金を払って契約すると言われたそうです。

IMG_1697正直言って、大手から個人まで検討してもらった結果売れ残っている状態の物件が、直ぐに契約したい何て言う話になるものでしょうか・・・

Aさんは、相手に即返答を求められて猶予が無いとのことなので、昨日Aさん宅を訪問して話を聞いてきました。








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クマ 「こんにちは、契約したいってお話でしすけど、買主さん自分で家建てるんですか?」

Aさん 「それがさ、6区画に分筆して建売するって言ってるんだけど、接道のこと考えたらそんな事できないって言ったら大丈夫って言い張るから怪しいんだよ」

クマ 「確かに、そんなこと出来る形状じゃ無いから建築許可下りないし転売目的じゃ無理ですね」

Aさん 「9月には上物を壊して12月には引き渡しできるようにしたいから直ぐ契約してって言うんだ」


この土地には、大きくて頑丈な建造物があり、解体費用は最低でも800万円の見積もりが出ています。

先方は最終的に転売先に売れたらAさんに3000万円払うとの事で、1000万円を解体費用としてAさんに払って欲しいとのことなのですが、とりあえず先方より1000万円を渡すので、そのお金を使って解体に着手して欲しいとのこと・・・


クマ 「え? 何か変な話ですね・・・ 3000万円の売買金額で1000万円の解体費をAさんが負担して2000万円残るって話のところ、1000万円の解体費をAさんに先に渡して解体させて、残りは転売出来たら払うって話ですか?」

Aさん 「そうみたいなんだけど、どんどん話を進めて来て承諾してくれって言ってくるから途中から怖くなって、考えるから1日待ってくれってことにしたんだよ」


売買代金3000万円で、Aさんが解体費用1000万円を持つ話なだけだったらわかりやすいのですが、なぜか買主が解体費用相当額の1000万円を先に渡してくれると言うことが気になります。

そして何よりも気になるのが、転売が出来なかった場合に契約がどうなるのか?

解体に費用を使ってしまい、その費用も白紙解約で返せと言うならば解体屋さんだけが得をする話です。

Aさん的には、土地上の建物が無くなることでの土地固定資産税の増加が辛いので、売れることが確実になった段階で解体することにしていたのですが、建物が無いからと言って売りやすくなるとも言えないのが難しいところなのです。


クマ 「結局、解体工事が終わった後で転売できないから預けた1000万円返せって始まって、見事にAさんが建物の解体代を払うってオチじゃないですかね?」

Aさん 「そう言うことか・・・ 何か1000万円置いていくとか言ってたんで受け取らなくて良かった」

クマ 「え・・・話だけでなくてお金も用意してたんですか?」


奥様 「そうなんです、急いでるってのも変な感じだったし、世話になってる不動産会社に相談するって言ったら、そんなことしたら話は無かったことにするって強い口調で言いだしたのも怖かったんです」


この話、危ない系の人か怪しい系の人からの仕掛けなのかと思うのですが、Aさん的には怖すぎて話が進められないとのことでした。

いきなり1000万円を用意したから契約しろなんて、昭和の時代のような出来事が身近にあるとはホント驚きです。

相手の素性が微妙なのでこんな程度で書くのをやめておきますが、ビジネス的に成り立たないことを成就させる特殊なテクニックを持っている人なのでしょう。

誰にも相談させないことで変な契約結ばされて、1000万円を受け取り建物の解体費用として使った後に回収されるからくり?

そう言う話で無ければ先方にはデメリットとリスクしか残らない訳です・・・



是非に及ばず・・・



ホントいろんなことが経験出来る仕事ですが、続きが出来ないことを祈ります





ではまた明日


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