「現場行ってなんぼですわ」


朝から実に頼もしい言葉を聞かせてくれました。




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始業前に昨日の対応報告を管理課W君が聞かせてくれたのですが、数日前に当社の管理物件入居者さんがお亡くなりになって(病院で)、その後の対応についていろいろ課題が出て来た感じです。

この管理物件は数年前にオーナーチェンジで管理を受託させて頂いた物件なのですが、当時引き継いだ賃貸借契約書には賃借人=入居者で、1名入居となっていたのですが、実は同居の方がいたそうです。

アパートで同棲とか聞くと若い人を思い浮かべますが、無くなった借主さんも残された同居人も高齢者で夫婦として暮らしていたけど入籍していない内縁関係でした。

亡くなられたのは賃借人(奥さん)の方で、残されたのは80歳近いステルスご主人さん。

ここからはボカシて書きますが、賃借人の資格が無い状態だけど住ませて欲しいと言うお願いがあった状態です。


少し前にも別件で似たような案件がありましたが、そちらは法人契約の物件での雇用関係解消で、中年で無職なので継続して住みたいと言われても審査に通らない案件でした。

そちらの案件は結局のところ法人さんが入居者さんの退去まで賃料を払うことで収まったのですが、今回のは誰も助けてくれない状態です。

今回の発覚理由は、ステルスご主人さんからの「このまま住ませて下さい」との当社へ来社されての申し出で、お金が無い&引越し先も無いと言った切羽詰まった状態でした。

「あなたとは契約していないのだから出てって下さい」と言うのが筋なのかも知れませんが、ステルスご主人さんは何とか行政の援助を得て家賃を払いたいとのことも言っているし、現実問題として高齢者を引っ張り出したり家財道具満載の荷物を撤去するなんてことをするのは仮に訴訟をしたとしても簡単にはいかない事でしょう。

「泣きながらお願いして来てるんですけどどうしますか?」

なんて話をオーナーさんと打ち合わせたところ、今後の賃料の支払い見込みとステルスご主人さんの態度、その他いろいろ斟酌して対応を決めることになったそうです。

結局のところは最後はオーナー判断で対応することになりますが、今までオーナーさんにも管理会社にも見えない状態のステルスさんが80歳だったとか実に困った問題です。

行政の手応えが結構あった感じなので上手に着地できればと思っていますが、高齢化時代に増えてくる大きな課題なのでしょう。


クマ 「そうか、結構重たい話だねぇ」

W君 こないだのゴキブリ騒動も高齢者問題だし、これから増えて行くのは間違い無いですよ」

クマ 「そう言えば、ゴキブリは苦情が来なくなったの?」

W君 「多分、あの消毒作業で1万匹のゴキブリが死にましたけど、油断できないですよ」



1bab63b5そちらの案件は、自分たちの説得で毎週1回デイサービスに行くようになってくれて(お風呂に入ってくれたと言うことです)、その際に2回ほど消毒作業をして上階でのゴキブリ発生が減ったとのことでした。

クマ 「いろいろ経験になるね」

W君 「そうです、この経験を営業のスタッフにもしてもらいたいです」





元々W君は賃貸管理の仕事を経験したいと大分県から漁師の仕事を辞めて当社に就職してくれた肉体的にも精神的にも能力的にも日本でトップクラスの人材です。



これからは、自分が見習わせてもらおうと頼りにしています(笑)




ではまた明日


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