一週間前にステルスご主人さんの話を書いていました。
オーナーチェンジ物件に昔から住んでいる賃借人(60代女性)がお亡くなりになったことで、同居人のご主人がいると判明したのですが、もう20年以上一緒に住んでいたそうで、入籍していないだけで夫婦として暮らしていた内縁の関係のご主人さんが管理会社である当社に「今後どうすれば良いのか」とヘルプを求めてきた感じです。
その後、管理課W君の方で行政の担当さんに人道上の手助けをお願いしている段階だったのですが、火曜日に予告なくご主人(Cさん 70代後半)さんが家賃を持参しに来店されました。
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管理課W君が外出中だったので自分が対応することにしました。
クマ 「話は管理課のWから聞いてますが、この度はご愁傷様です。いろいろ大変な状態ですね」
Cさん 「はい、ご迷惑をお掛けして申し訳ないです お家賃を持って来ました」
何か凄く暗い感じで元気が無いのですが、賃料を支払いに来て頂けたのだから真面目な方なのでしょう。
クマ 「・・・ 何か少ないようですが満額じゃ無いのですか?」
Cさん 「今払えるのはこの金額がやっとでして、残りは市役所からお金が出るまで待ってくれませんか・・・」
Cさんの部屋は内縁の奥様(賃借人)が亡くなるまでに1度だけ「賃料が遅延しそうです」との報告があったとの記録がありましたが、それ以外は滞納が無いどころか、苦情や修繕等で呼ばれた記録が1度も無い状態でした。
Cさんは、奥様がお亡くなりになられたショックと火葬や役所関係の手続きをしていて疲れてしまったと言っていて、見た目にも完全に弱り切っている状態です。
クマ 「Cさん、話は聞いていらっしゃると思いますけど、大家さんも心配されてますよ」
Cさん 「はい、本当に申し訳ございません」
クマ 「・・・お独りで生活するのも、お家賃を払うのも大変かと思うので施設に入るとかしないと不安ですね」
Cさん 「施設はちょっと・・・ でも家賃が安い方が生活出来ますよね」
クマ 「市役所の援助で引っ越し代が出るって聞いてますので、この機会に検討した方が良いと思いますよ」
Cさんは生活に関する全てのことを奥さんに任せていたそうで、自分には生活力が無いと言っていたので独り暮らしをする能力が無いような感じに思えます。
心配から保護施設的なところに引越せば良いと思ったのですが、Cさんは追い出されると思われたのかも知れません。
Cさん 「もう私の力ではどうにも出来ないです・・・ それと骨のことが気がかりで辛いんです」
クマ 「骨・・・ 弱いんですか?」
Cさん 「違います、火葬した妻の骨ですよ、親戚に渡したいと思って妻が話していた〇〇市の実家付近に行ってみたんですけど家がわからなかったんです」
詳しく話を聞いてみると亡くなった奥さんが40年以上前に住んでいた実家があると言われていた場所と、奥さんの親の名前を頼りに電車で30分くらい掛かる場所まで行ったそうなのですが、見つからなかったそうです。
考えてみたら、40年も前の話しだし60代の奥さんの親は亡くなっている可能性が高いような気がします。
Cさん 「私が持っていてもお墓が無いし、葬式もしていないので身内の方に頼んで葬ってもらいたいんです」
何かCさんが落ち込んでいる理由がわかり、可哀そうになったのでCさんの記憶を手掛かりにグーグルマップで位置を推定してゼンリンの住宅地図で名前を確認したところ、奥さんの名字と同じ家を特定出来たので登記情報を取ってみました。
40年前に相続があって、その登記を30年前に行っている状態でしたが、恐らくは関係者なのかも知れませんが、Cさんの知っていた名前ではありませんでした。
何か役に立てなかった感じですが、後日管理課W君が市役所の福祉担当さんと打ち合わせた際にその話をしたところ、奥さんの戸籍から身内を探してお骨を引き取ってもらえるか打診してくれるとの話になりました。
自分、今までに何度か身内がいない入居者さんの孤独死案件で市役所に身内を突き止めてもらったことがあるのですが、身内の方が見つかってもお骨の引き受けを拒絶されて無縁仏として埋葬することになる場合が多いです。
・・・
遺骨や仏壇は部屋に残置物として残されて困る物の筆頭ですので、何とか解決してもらいたいところです。
さて、本日は午後からFPコミュニケーションズさんのセミナーにお呼ばれしていますので、都内まで行って語らせて頂きます。
ではまた明日
今の精神状態なら取りやすい気もします。
日本で生活する最強の勝ち組は生保かと?
医療費無料、税金無料、、家賃補助。
なんだかな・・・。