昨日は、ここ数年対決してきた「ぶっ殺す」と電話口で言ってくるAさんの解約立会がありました。
先月の自殺予告を最後に警察や市役所さんのサポートでグループホームへの引越しを決断してくれたことが解決の決定打となった訳ですが、当社も通話録音システムを導入したり担当者の経験値が上がったりした案件となりました。
対応している時は辛くても、全ての経験は有意義であると実感するものです。
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学生さんの卒業、社会人の転勤、単身物件での結婚等、防げない退去があることは別として、住んでいる物件への不満から退去に繋がることは防ぐべきなのでしょう。
長く住んで頂くための対策がテナントリテンションの考えと思いますが、逆に物件に住む善良な入居者さんが引越しを考えてしまうような問題入居者が現れた場合には、手遅れにならないうちに問題ある入居者に退去してもらわなければなりません。
そう言う時の為に定期借家契約を利用するべき
と、自分自身思っていますが、何と言うか現実問題として空室率の高い地域では入居のしやすさを優先してしまうことと、仮に定期借家でも期限が来るまでの対応や開き直るような借主への対応は必要となります・・・
そんな感じで、自分自身過去に相当な苦労をしてきました。
ぱっと思い浮かぶところでは
2011年に初動を観測して「幽霊が見える」→「近隣が退去して退去部屋に泊まる」等して全面対決して2013年に退去完了した案件。
こちらは、一般企業に勤務している入居者で、賃貸借契約時には問題が無かった方なのですが、徐々に夢と現実の境目が怪しくなり、明け方に大声で叫ぶことを隣人から注意されて反抗的になり、自分が管理会社として注意し続けたところ、全ての人を敵視して騒ぎ続けた案件でした。
このままでは、他の入居者まで退去してしまうリスクが高まり、明け渡し訴訟を行う直前で問題入居者が折れて退去した形です。
今思えば、引越代の提供を持ち掛けた際に「自分が引越す理由は無い!」とか拒んで来たので、その段階では本気でそう思い込んでいた状態だったのでしょう。
言うならば、住んでいる世界が違うので話が通じないことを見抜けなかったのです。
この案件の際の救い的な出来事は、ちょうどその頃に無遅刻無欠勤で働いていた会社(工場)で入居者が永年勤続表彰されたこと。
更に勤労意欲が出たと言う立派な感覚の持ち主だったのです。
「裁判所は平日でないとやっていない=有給休暇を取る必要がある」が、引っ掛かったようで、顧問の弁護士先生からの内容証明郵便に反応して、「有給休暇とるくらいなら引越す」となってくれたのでした。
なんだそれって結末だったのですが、この入居者に言わせると、「自分の無遅刻無欠勤は有休をとるような人とは違う」との拘りがあったようです。
・・・
2017年7月勃発の幻聴が聞こえる&隣室入居者のために救急車を呼んだりして他の入居者に迷惑かけまくった女性入居者の案件では、2013年案件の長期化を反省材料として短期集中の2か月で退去完了させたのですが、この際は行政から援助があった入居者だったことで、解決が早かったです。
今となれば早い解決と思いますが、対処している最中は想定外の行動を起こす入居者に振り回されて辛かった・・・
でも、時間の経過で良い経験になったと回想するものです。
話が戻って、昨日退去したAさんの場合は、行政の援助のある高齢者だったことで、警察も交えた行政のサポートがホントありがたい感じであったと感謝しています。
まぁ 正直言ってケースバイケースだとは思うのですが、まずは初動のうちからオーナーさんと話し合い、真正面から法的手続きを取るのか損切り的感覚で譲歩を含めた対策を取るのか判断することと、行政から支援がある入居者の場合は、積極的に協力体制を作ることが大切だと思っています。
「初期消火の重要性を意識」&「頼れるところには早めに状況報告」
担当一人で対処するのではなく、会社全体でサポートする仕組みも重要ですね。
と、言うのは簡単ですが、現実問題物件の価値を棄損する大問題なのと、最前線で対応する担当者のメンタルも棄損する大問題ですので、参考になれば幸いです。
大きなトラブル案件が片付いて良かったです。
ではまた明日
Aさんへの長い対応お疲れさまでした。そして無事に終わって良かったですね。
入居した時には心身共に元気でも、長く住んでいるうちにどこかの体調が悪くなりトラブルになってしまうこともありますよね。やはり生活に密着しているお仕事だから大変だと思います。
明日は定休日と祝日が重なりましたね。きっと三男さんはテスト前かと思います(うちも2人ともテスト中、テスト前なので、お出かけに誘っても勉強すると言われてしまいました)
リフレッシュして下さい(*^^*)