昨日は自分が２０年以上お付き合いさせて頂いているＡさん（８０代男性）宅を訪問してきました。


IMG_6112ご高齢で持病があるので何か用事があった際は電話対応で済ませていたのですが、さすがに半年もご無沙汰してしまったのでお会いしたくなりました。

訪問すると、広大な自宅の敷地内の雑草手入れ中。

Ａさん宅は建物も大きいのですが、敷地が５００坪もあるので手入れが大変すぎる感じです。




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クマ　「こんにちは、ご無沙汰しちゃいました。　草取りやってるんですか？」

Ａさん　「お〜　クマさんじゃないか、今、手を洗ってくるから家の中で話そう」

クマ　「だいぶ動けるようになった感じですけどお身体の具合は良くなったのですか？」

Ａさん　「そうなんだ、その話もしたいんだよ、　部屋で話そう」

実はＡさん１０年くらい前に難病になってしまい、医者からは「良くなることは無い」と宣言されていて、一時は家の中の移動も大変で身の回りの世話をヘルパーさんに頼んでいる状態だったのですが、その後、リハビリ的に歩く努力をされて、かなり歩けるようになりました。

クマ　「今の時期は雑草が伸びてくるから、ご自分で作業されるの大変じゃないですか？」

Ａさん　「いいんだよ、暇すぎてやること無いんだし、こう言う作業が健康を維持する秘訣なんだよ」

クマ　「少し前に敷地内を歩けたって喜んでたこと思い出しますけど、だいぶ距離が伸びましたよね？」

Ａさん　「週に１回医者に行くんだけど、バスで駅前まで行って医者の後はアパートに寄って草取りしてたりするから車の運転していた時期より歩いてる感じだよ」


ホントＡさんの回復ぶりには驚きます。

何でお医者さんは良くならないとか言ったのか腹が立つところですが、多くの人は「良くなることは無い」なんて言われたら信じてしまう事でしょう。


Ａさん　「今さ、ヘルパーさんも食事の配達だけにして家の掃除も自分でやってるんだけど、お陰で話し相手がいなくなっちゃったんで気を紛らわすために草取りして１日暇つぶしてるんだよ」


画像２Ａさん宅は旧家を今風に改造して更に増築した広すぎる家で二世帯どころか三世帯住宅にもなる感じです。
家の敷地は住宅地の公園並みの５００坪。

暇つぶしどころか重労働の部類なのでしょう・・・




Ａさん　「クマさん来た時に相談しようと思ったんだけど私のアパート元取れたかな？」

クマ　「元？　購入されてから毎月家賃が入ってますから取れてると思いますけど・・・」

9c0fdc2eＡさん、その昔はサラリーマン投資家だったこともあり、埼玉の地元だけでなく仕事をしていた神奈川方面に貸家やアパートを所有されていました。

自分は１０年前くらいから後処理的な売却活動を行い、現在は小さめのアパート１棟のみが残っていて当社で管理している状態です。






Ａさん　「クマさんの仲介で買ったあのアパート、いつ買ったんだっけ？」


自分、パッと思い出せなかったのですが、確か決済の時に銀行の届出印が違っている騒動がありブログネタにしたことを覚えていたので、スマホからブログ内検索をして２００６年の購入と判明。

１６年前の出来事を思い出せるってのは実に便利です。


クマ　「銀行に印鑑相違で出金出来ないって言われて大慌てしたのは１６年前ですよ」

Ａさん　「そうだ、大慌てで家に帰って探したけど無くて決済が止まっちゃったんだ。　良く覚えてるねぇ」

クマ　「大体満室だったから単純計算で買った金額以上に稼いだ感じですよ」

Ａさん　「いや、外壁塗装やったり修理したり持ち出したからトントンな感じでしょ」

クマ　「メンテナンスちゃんとして長持ちするんだからトントンでも優秀な物件ですよ」

Ａさん　「そうかもね・・・　クマさんに任せて売っちゃおうかと思ってきたんだ」

クマ　「自分は仕事だから構いませんけど、別に現金が必要な状態じゃ無いのに売っちゃうんですか？」


ここで、ブログには書けないＡさんの深刻な話が始まりました。

日頃、話し相手がいなかった分、悪い方の想像力が鍛えられたようで、暗い話が続きました。


Ａさん　「結局、お金や不動産が有ったって良い人生ってことでは無いんだよ」

クマ　「そうですか・・・　考え方の問題かと思いますよ　お金が無くて辛い思いしているより全然良いですよ」

Ａさん　「自分は親から質素に生活するようにしつけられたから贅沢が出来ないんでお金が貯まったんだと思うんだけど、四捨五入して９０歳の年齢になると毎日暇つぶししているのが辛いんだよ」

クマ　「広いお庭いじりなんて公園つくってる感じなんだから、人からみたら羨ましいですよ」

Ａさん　「そうかも知れないけど、作業が終わって部屋に帰って一人になって眠くなるまでテレビ見て、次の日も庭いじりやって、終わったらテレビ見て結局のところ気を紛らわせないと生きていられない状態なんだ」

ここで、更に深い話をされたのですが、ちょっと書くのは止めておきます。

アパートを売りたい理由は単純にいつもと違う刺激が欲しかったからかと察しましたが、それで本当に良いのか暇つぶしに考えてもらうことにしました。


多分、近いうちに続きが出来ることでしょう。





ではまた明日


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