四十九日が終わったら来て下さい。
昨日は当社社長の高校時代からのご友人で、9月に奥様を亡くされたご主人様(70代後半)宅を訪問してきました。
普段は、アパートや土地が絡むオーナーさん系の案件がほとんどなのですが、今回は不動産の絡まない相談案件です。
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ご主人 「いやぁ 変な相談でわざわざ来てもらって悪いねぇ」
社長 「そんなことないよ、まずはお線香あげさせてもらうよ」
さすが、こう言う系の礼儀作法は仏壇を拝むことに始まるものだと参考になります。
自分もお焼香させて頂き、相談開始。
社長 「どうだ、落ち着いたか?」
ご主人 「いや、全然落ち着かないよ、役所の手続きとか年金とか保険とかやること多すぎるし銀行口座はまだ下ろせない状態だよ」
社長 「そうか、大変だな・・・ 四十九日終わったんだから手続きしないといけないな」
ご主人 「相続の話なんだけど、妻の遺産なんて大したこと無いから子供達と相談して俺が全部相続することにしたんだよ」
今回の相談は、奥様が他界されて、もうすぐ80歳のご主人と3人のお子様が残された形での相続案件です。
大した財産が無いと言っていたので安心していましたが、これがまた思いっきり謙遜している感じで相続人の基礎控除でなんとかカバーは出来る状態でした。
ご主人様は、面倒なことが大嫌いだとの強い主張をされる方で、相続に関しては子供達からも「親父が全部引き受けて構わない」との話をまとめたそうです。
そんな話を聞いて欲しくて自分達を呼んだのでは無く、「これでいいのか?」と聞いているのかと思ったので、自分も言わせて頂きました。
今回の相続では基礎控除を超えないレベルだったのですが、ご主人様の相続が発生する二次相続ではご主人様の所有する不動産や現金が加わり結構な相続税が掛かると思われます。
で、あれば今回の奥様の相続時にお子様にも財産を分けるのが得策かと思いましたのでお伝えしたところ・・・
ご主人 「そうなの?・・・ 俺は子供達が全部親父に渡すって言ってくれたことが嬉しかったんだよ」
社長 「今時、なかなか無い話だぞ、良いお子さん達で良かったな」
ご主人 「何かさ、理屈とか損得じゃ無くてシンプルさとか気持ちの部分を優先したいんだよね」
クマ 「そう言うお気持ち大切だと自分も思います。借金を残されるよりは全然良い話かと思いますけど、後々税金を払う時にガッカリされないようにお子様達にも説明された方がよろしいかと」
ご主人 「いや・・・ なんかそう言うの無しで無難にやりたいんだよ」
その後、二次相続での財産額を探るために1時間ほど経過して、奥様のご遺産を引き継いだ直後の今が一番資産額が多く、二次相続では間違い無く相続税も掛かるレベルであるとわかりました。
ここから先は、具体的な話を書かないようにしますが、今回の奥様の相続では不動産の売却が関係ない相続で、不動産業者としての出番はありません。
が、遺産分割協議書の作成と遺言書の作成に関してサポートするように依頼されました。
自分の行政書士としての初業務の受任となりそうな感じですが、長年不動産業者として働いていたことで、そう言う分野は税理士さんや司法書士さんに全部振っていた感じです。
よく考えてみれば何かに付けて覚書や念書とか作成している自分なので、書面系の作成がオマケ業務では無くビジネスになるとすれば世界が広がります。
とりあえず、銀行関係の手続きを終えてから再度呼んで頂けることになりましたので、それまでに料金決めておこうと思います
お昼時になったので、3人で蕎麦屋さんに行き、自分だけうどんを食べたのですが、ほんと昔話で盛り上がって楽しそうな感じでした。
不動産が絡まない分野でも仕事に出来ると言うことで、世界が広がった感じですが、失敗出来ないので本日の定休日は関連書籍を準備するために書店に行ってこようと思います。
ではまた明日
相続の手続きは素人の私からしたらすごく複雑で面倒なイメージです。
もしかしたらお子さまたちも同じかもしれないですね。でも後々のことを考えると…違うのでしょう。
明日の定休日は、祝日ですね(^^)
リフレッシュしてください(*^^*)