年末に売買契約を締結して来月決済予定のアパートの売主Aさん(80代男性)より、心配なことがあると電話で言われてしまいました。
お一人暮らしの高齢男性なのですが、耳が遠くなったことで元々電話での説明が厳しく、お会いしてじっくり話を聞かないといけない感じの方です。
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話の発端は、電話で決済日程の話をしたことから始まりました。
クマ 「決済の日には先日確認した権利証と印鑑証明と実印をご持参頂きたいんですけど、印鑑証明出すためのカードって持ってます?」
Aさん 「むかし作った市民カードがあるんだけど、使えるのかな?」
クマ 「市のホームページ見ると市役所なら市民カードで出せるって書いてありますので大丈夫ですよ」
Aさん 「マイナンバーカードも作ったんだけど、見当たらないんですよ」
クマ 「え・・・ マイナンバーカードならコンビニで印鑑証明出せますけど、無くしちゃいました?」
Aさん 「こないだまで有ったの確認してるんだよね・・・ ホント年を取るってのは嫌なもんだよ」
そんな感じで弱気になっている様子なのですが、普段はいろんなことを日記に書いて物を捨てずに几帳面に保管している人なので、しっかりしているタイプだと思います。
Aさん 「市役所に行くのも一苦労なんだけど、寒いから暖かい日に行くってことで良いかな?」
クマ 「大丈夫ですよ、車で市役所まで一緒に行きますから安心して下さい」
Aさん 「悪いねぇ まぁ市役所は良いんだけど決済で東京に行く話は無かったことになりませんかね」
クマ 「決済は都内の池袋ですけど車で一緒に行きますから寒く無いですよ」
Aさん 「車で行ってくれるのはありがたいんだけど、トイレが近いから迷惑かけてしまいますよ」
クマ 「多分、渋滞しても1時間半で到着すると思いますし、トイレ休憩しながら行きましょうよ」
Aさん 「いや〜 申し訳無いけど東京でやるなら私は行きません」
いつも物腰柔らかなAさんが珍しく強硬に拒んだので、電話での説得は無理と思い、買主側業者さんと司法書士さんに連絡して事前の本人確認を出張でしてもらう調整と費用を確認してAさん宅を訪問しました。
N課長 「買主さんと司法書士さんに確認取ったら司法書士の先生が出張して本人確認してくれるってことになりましたけど、別途の出張料が掛かりますよ」
Aさん 「悪いねぇ どうしてもトイレの無い車の中で缶詰にされるのが怖いんで遠出はしたくないんです」
N課長 「出張料2万2千円ですけど、いいんですか?」
Aさん 「仕方ないですよ、辛い思いしなくて良いなら払いますから」
そんな感じで丸く収まったので良かったのですが、年配の方を車で案内して高速道路で渋滞してトイレのために高速から下りたこともありましたし、自分自身も渋滞したり電車に乗っていて「停止信号です」とかアナウンスされて電車が止まるとトイレに行きたくなるタイプなので気持ちは良くわかります。
高齢者の方が遠方で決済する際には予め念押し調整する必要があると教訓になりましたよ。
さて、本日は日曜日。
先週予定通りに行かなかったトラブル案件が2件。
2件ともブログに書けない話なのが自分的にもったいないところなのですが、着々とネタが貯まっている状態です。
ではまた明日
こんなに長く続いているんですもん、これから先そんな平和な日が来る事を楽しみにさせて頂いています。
さてマイナンバーですが、地面師さんがやり難い世の中が来てくれたらなと思っています。
規制緩和で司法書士さんが、こども家庭庁のデータ参照>売り手の履歴を調査>決済の現場で売り手さんに卒業した小学校の校歌歌ってくださいなんて真面目な本人確認するシーンが頭に浮かんで参ります。