いくら車で送り迎えしてくれると言ってもね・・・
少し前に大雪で通行止に巻き込まれて20時間も動けなかったと言う報道がありましたが、そうなったら嫌だと強く思ったのでしょう。
電車でも車でも90歳近いご年齢の方と遠出するのはリスクが高いことですね。
人気ブログランキング←クリックして頂けると票が入る仕組みです。
更新の励みになりますので1日1回で良いのでよろしくお願い致します!
自分のブログは2005年(平成17年)から始まっていますので記録に残っているのですが、2006年にアパートを購入頂いて、17年管理物件としてお付き合い頂いたオーナーのAさん(80代男性)が、終活の一環でアパートを売ることに決めて、今月10日が決済予定日となりました。
ただ、都内の銀行で融資を受ける買主さんに合わせて車で都内へ送り迎えする話しになっていたのですが、「決済で東京に行くのは無かったことにして」と、ドキッとするお願いをされたのでした。
お金のある方は平気で「やっぱりやめる」とか言い出すことがあるのが怖いところなのですが、単純に移動が嫌なだけなので、昨日決済担当の司法書士先生に当社まで出張してもらい、事前の本人確認と決済時手続きを行って頂きました。
Aさんの自宅から当社まで営業課N課長が送り迎えしたのですが、往復30分程度なら何とかなるとの事でした。
Aさん 「わざわざ私の為に遠くまで来て頂いて悪かったですね」
先生 「いえいえ、仕事なので大丈夫ですよ」
委任状への署名押印、権利証や印鑑証明も事前に預けて決済当日の遠隔やりとりが可能となりました。
いつもお願いしている司法書士の先生に聞いたことがあるのですが、高齢の方を本人確認する際には意思能力に疑問が無いかの確認をさりげなくしているとのことでした。
ご自分の干支を突然聞いて答えられないとかで判断出来ると言われていましたが、若い方に聞いて「牡羊座」と答えられて爆笑した思い出があります。
今回のAさんは、かなりしっかりされている方で、自分のことだけでなく「遠いところありがとうございます」に始まり、所有権移転の質問や決済の日付等々、的確に答えてくれていたので問題無かったことでしょう。
高齢の方が認知症になってしまう案件を何度も対応してきましたが、昨日の出来事を忘れるけど遠い昔のことはハッキリ覚えている等、素人にはパッと見で判断できない感じかと思います。
ただ、初対面で見抜けるくらいなら余程の感じなのでしょうけど、長年お付き合いしている人だと個性や性格の問題みたいな感覚で「そう言う人だから」と、気にしなくなってしまうかも知れませんね。
N課長 「これで、Aさんの不動産はご自宅だけになりましたけど、引続き何かあれば連絡下さいね」
Aさん 「そうだね、クマさんとは20年も付き合ってるし、たくさんの不動産を処分してくれて、今回のアパートも16年も管理してもらったんだから、本当に感謝してますよ」
クマ 「こちらこそ長いお付き合いに感謝してます。 確か20年前はパソコンの設定で頻繁に訪問するようになって関係が出来たんだから、これからも変な要件でも呼んでもらって良いですから」
Aさん 「そう言えば、以前クマさんに教えてもらったパソコン、悪いけどもう使わないことにしたよ」
Aさんの話だと、終活で自宅以外の全ての不動産を売却し、パソコンについても疲れるから辞めることにしたそうです。
いろんなことから卒業される感じになっていますが、引き続き何かあったらサポートしたいと思える関係に感謝です。
ではまた明日
高齢化社会となっていますが、終活をきちんとされている方はどのくらいいるのでしょう。
何が起こるかわからないので(年齢に限りませんが)終活は必要ですよね。ただお元気な方の終活に関わるのはなんとなく寂しい気もすますね。
明日もお仕事頑張って下さい(*^^*)