先日、読売新聞にレスキュー商法のことが書いてありました。

典型的なのが、トイレの詰まりを直そうと思ってスマホで検索した「作業賃3000円より」の業者に依頼したところ、いろいろ直さないと大変なことになると言われて数十万円コースになったと言うような案件が多発しているそうです。

更に参照 国民生活センター HP

注意のチラシ



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基本的に修理系で高額な被害に遭うのは、持ち家の方のご自宅修理が多いのかと思いますが、当社管理物件でも過去に何件か入居者さんがトラブったことがありました。

当社は管理物件の全てに休日夜間でも不具合等の苦情受付をする窓口があります。

不具合が発生した場合は、当社の営業中は当社へ、休日や夜間はアウトソーシングしている提携コールセターへ連絡するように10年以上前から徹底していますので、さすがに浸透したと思いますが、トラブルが発生した際に気が動転してマグネット広告の業者に依頼してしまったり、派遣会社の社宅として使っている部屋のスタッフさんが緊急連絡先を会社から聞いていなくてスマホで調べた業者さんに連絡してしまう何てことがあったりしました。

14912848今思えば、レスキュー商法だったのかと思いますが、その当時は自分の想定する一般的修理費用の数倍を請求する業者の認識で、修理内容も明らかに素人相手に過剰な内容だったので頑張って値切り交渉までしてあげた感じでした。

マグネット業者によるトイレ修理トラブル
スマホで調べた鍵業者とのトラブル






それから5年経っても世の中を騒がせているのは、契約自由の原則を盾にしたビジネス上の正当な取引であるテクニックを進化させたからなのでしょう。

自分的に強烈に覚えているのが、上記のトイレ修理トラブル業者です。

当時のブログから自分が入居者Aさんに代わり「高いからおかしい」と電話した内容を抜粋すると


クマ 「今回ボールタップとフロート弁を交換してますけど交換が必要だったんですかね?」

業者 「はい、劣化していたので交換したと作業した者が報告しております」

クマ 「大家さんに説明するので、劣化している部品を回収させて下さいよ」

業者 「既に廃棄しております」

クマ 「・・・写真とか無いんですか?」

業者 「お客様に目視でご確認頂いておりますので写真は撮影しておりません」

クマ 「そう言うことだと、アパートの管理会社から苦情言われるでしょ?」

業者 「私どもはAさんから依頼を受けて修理しておりますので、恐縮ですが問題ないと思っております」


c247a978この業者さん、絶対に管理会社や大家さんから苦情を受けていると思いますので、言い訳する言葉や理屈を研究しているのでしょう。

まぁ自分の目的は業者を非難する事では無く金額を負けてもらう事なので、この担当と同じように丁寧に話しました。










クマ 「工賃と出張料だけで3万円超えてますけど、ゆっくり作業されたみたいですねぇ」

担当 「作業内容的に時間のかかる作業ですので」

クマ 「え〜 ボールタップ交換なんて自分だったら30分でできますよ」

担当 「そうですか、故意に作業を遅らせることはございませんので」

クマ 「私の感覚の3倍なんで値引きして頂けないですかね?」

業者 「大変申し訳ございませんが、既に取引は終了しておりますのでご勘弁下さい」


こんな感じで、こちらの挑発にも乗らず淡々と冷静に自分達の正当性を主張します。

一昔前のトッポイ業者なら、「人の商売にケチつけてんじゃねぇ!」とか言い返してきて喧嘩別れするような場面かと思いますので、対管理会社や大家さん向けに訓練をしていたのでしょう。

作業に対するクレーム対応についてトップクラスのテクニックを持っていると、ある意味関心してしまいましたが、この業者さんは、その後消費者庁より特定商取引法に基づき数ヶ月に渡って業務一部停止の行政処分を受けています。

が、現在は更に成長されている様子です。

再発防止策やコンプライアンス遵守を徹底していて、苦情対応テクニックも向上されているのでしょう・・・


ここら辺、消費者を保護する法律によっての制限と、双方の意思の合致で成立する契約を守れと言う理屈の境界線での出来事なのかとも自分は思っています。

322違法だとか不当だと主張されるならクーリングオフの制度もありますし、良くわからなければ「全国共通3桁番号の188」で相談を受けてくれますので、利用するべきとは思います。

もっとも、賃貸物件であれば修理義務がある側が選んだ業者で修理するのが無難な話しなのでしょうね。




さて、本日は11時から1年と1ヶ月待った車の納車日です。

購入した車屋さん、12月に店舗統合があって自宅から結構離れている場所にお店を移転されました。

一人でお店まで取りに行くのですが、家から5km歩いて行ってきます。



ではまた明日


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