c81ca3cc去年の5月から手掛けている古貸家の資産活用業務

9世帯のうち8世帯の引越に関わりました。

「立ち退き業務は出来ませんよ」とのコンプライアンス上の問題を避けることを条件として、貸主である自主管理大家さんに立ち退き対策系の微妙な部分を任せて、自分は純粋な引越し先探しに専念していました。






が、「残りの1人が困ったことになった」と言われたのが今月に入ってから。

残りの1人は、市役所からの援助のある50代の男性で、体は健康ですが働けない方です。

以下Aさんと呼びます。



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オーナーさんの方は、自主管理大家さんとは言えお父様の世代からの地主さん系大家さんで、2代目の現オーナーは市内でもトップクラスの物件所有数と資産組み換えで更に資産を増やされているバリバリのエリート自主管理オーナーです。


オーナー 「A君3月末に施設に入るって話をお母さん(80代)から聞いていたんだけど引き籠って口聞いてくれなくなっちゃったんだ」

クマ 「あらら・・・ お母さんとは話しするんですかね?」

オーナー 「いや、全く誰とも話さなくなって市役所の人が行っても返答しないって言うんで部屋で死んでたりしないか心配なんだよ」

クマ 「全く返答無いってのは危険ですよ・・・」

オーナー 「だよね、こう言う時ってどうしてるの?」

クマ 「お巡りさん呼んで鍵開けて安否確認するレベルだと思います」


オーナー 「母親の話だとピザ取ったり出前取ってる形跡があるらしいから微妙なんだよね・・・」


何とも微妙な感じでしたが、安否確認に関しては先日仕掛けたトレイルカメラで生存確認できました。
※詳細は控えます。

生存が確認できれば安否確認は不要なので転居の話を円満に進めることが一番の課題となります。


オーナー 「生きてて良かったけど、全く話に応じないって態度は許せないよ」

クマ 「Aさんなりに納得できないことがあるんで誰とも話さないことで抵抗してる気がします」

オーナー 「そうかも知れないけど、このままじゃ困るんで鍵開けて部屋に入って交渉するしかないよね」

クマ 「それだと余計に心を閉ざす元になりそうですし本人が引越する意思が無いなんて言い出したら施設に入れなくなりますよ」

オーナー 「もうその段階は過ぎたよ、話が進まないから鍵開けて話を進めようと思うから一緒に来てもらえないかな」



4232鍵を解錠するリスクを伝えましたが、全く無視をされる理不尽さもわかります。
自分自身、Aさんをトレイルカメラの動画で見た限りでは無敵の人的な風貌に見えたので包丁振り回されるとかの危険だけでなく、敵対して長期化してしまうことが心配でした。

せめて、ホントに安否確認の必要性がある状態だったら自分も鍵を開けたと思いますが生存確認が取れたので・・・




クマ 「警察呼ばれる問題になっちゃうとオーナーさんの立場がヤバくなりますよ、自分が話し合いに応じるように説得してみますから鍵の解錠は待って下さい」


オーナーさんの勢いに驚いてそのように言ってはみたものの、市役所の担当さんは去年の12月から、Aさんの母親も数か月会話が出来ていない状態の人なので、難易度が高すぎます・・・


4231既に空き家となった隣室に入って、薄い壁越しに話しかけること15分。

Aさんから返答がありました。

Aさん 「お宅だれ? 部屋で死んで無いから騒がないで」

クマ 「良かった〜 大家さんが部屋で倒れてるって心配してるから自分が話をしに来たんですよ、玄関あけて話をしてもらえますかね」




Aさん 「あんた誰なの? 玄関は開けないから」

クマ 「去年の5月にお母さんには挨拶したんだけど、引越し先探しする不動産会社ですよ、施設に引越す話で困ってるんでしょ?」

Aさん 「困ってないよ、施設とかグループホームの話し何て聞いて無いから」

クマ 「そうなの? お母さんと市役所の人が話をしたって言ってたけど、勘違いだったのかな?」

Aさん 「話は聞いたけど、どんなところだとか聞いて無いから答えようが無いんで」


クマ 「そうだったんだ、それじゃ答えられないよね、具体的な資料を市役所に頼んで持ってくるから待っててよ」

Aさん 「市役所は5時までだけど、大丈夫なの? 何時に戻って来るの?」

クマ 「心配してくれてありがとう、1時間もあれば戻って来れるからまた声かけるね」


即、市役所の担当さんに連絡。

PXL_20240422_225518459~2かなり驚いた様子でしたが、大急ぎでAさんが入れる施設の資料と、手続き上の流れについてを準備してくれました。


担当 「こちらが資料なんですけど、Aさんはその前に医師の意見書を出して頂いて判定審査が必要な段階なんですよ、なので病院に行って診断しないと話が進まないんです」

クマ 「え〜 結構大変ですね・・・  玄関ドアも開けない感じなんで拒絶されそうだけど、上手に話してみるので診察の日程が決まったら病院のアポどりよろしくお願いします」







そして、予告通りAさん宅へ戻ってドア越しに話を再開。

クマ 「資料持って来たよ、思ったよりたくさん施設があるし、新しい建物だからこの貸家より全然キレイだし地震が来ても安心だよ」

Aさん 「グループホームでしょ? 食事とかどんな感じなの?」


クマ 「健康管理もバッチリだって書いてあるから美味しいんじゃないかな、なんか楽しそうなこと書いてあるよ、せっかく持って来たんだから見てよ」

と、言ったところ玄関ドアが開いて玄関に入れてもらえました。

ちょと会話の内容はボカさせて頂きますが、20分くらい会話することが出来て今週の金曜日に病院で受診して頂く話まで決めることが出来ました。


この話をオーナーさんと市役所の担当さんにしたところ相当驚かれましたが自分も驚いています。


と、言うことで金曜日、続きが出来る訳ですがどうなりますかね?

こう言う事例が自分の糧になるとありがたく思っています。

今回、最初から会話の記録を残してあるので、後ほど録音データを分析してみて役に立つ言葉的な部分を抽出してみます。





ではまた明日


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