昨日は連休前にスッポかされた古貸家のAさん(50代男性)に対してオーナーさんと一緒に作戦を実行してきました。
(過去の概略)
2023年5月13日
老朽化で倒壊の危険性がある古貸家9棟の解体・退去を自主管理のオーナーさんと共同で開始。
2024年4月22日
8棟の退去が終わり残り残すはAさんが住む1棟となったが、体には問題が無いのに行政より支援を受けているタイプのAさんが数か月引き籠って交渉に応じてくれない状態でオーナーさんより頼まれて優しい伝言係的対応を開始したところ、自分とは話が通じる状態になった。
しかしながら保護を受けながら施設へ入る為には障害支援区分認定を行い主治医の意見書を添えて市の審査会で認定されなければならないとわかり、市役所の担当部署さんの協力の元、病院へ行って診断してもらう日を3日後に決定してAさんのOKをもらった。
2024年4月26日
約束の時間に手土産を持参して迎えに行ったが、全く反応が無くスッポかされる。
2024年4月30日
再度、訪問して粘ったが全く反応なし、GWの連休中は病院がやっていないので連休明けに再度訪問すると置手紙をして引き返した。
この状況に自主管理の大家さんが腹を決めたとのことで、昨日安否確認対応を含めた強硬対応を実行することにしました。
自分的にはオーナーさんの怒り具合もわかるのですが、Aさんが更に心を閉ざすとオーナーさんや自分を敵と認識して何も進まなくなる危険性を考慮して、「もう少し時間を掛ければ説得に応じる可能性があるので穏便にやりましょう」と伝えていたのですが・・・
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一応、鍵を解錠することの法的なリスクや退去交渉のレベルを超えて怒鳴りつけるとかは刑事事件になるような場合もあるので控えて頂くようにお願いしましたが、1年前から丁寧に対応していたのに裏切られ続けた怒りは誰にも止められない状態になっている雰囲気でした。
クマ 「厳しめに𠮟りつけるつもりですよね?」
オーナー 「1年も我慢したんだよ、優しくする時期は終わったから最大限厳しく言うから」
クマ 「じゃぁ 作戦で大家さんが怖い人で自分が優しい人の役をするってので良いですか?」
そんな役割分担をすることに納得頂いてAさん宅前へ到着。
4月30日にドアに貼り付けた置手紙がそのまま貼ってありますので、本当に安否確認しないといけない状態です。
クマ 「Aさ〜ん 大丈夫? 返事が無かったら部屋で倒れている心配があるから安否確認で鍵開けるよ」
しばらく呼びかけましたが、全く返事がありません。
オーナー 「どれだけ迷惑してるかわかってるの? お母さんも心配してるぞ!」
クマ 「今回はホントに安否確認で部屋に入るつもりだよ、嫌だったら返事して」
オーナー 「おい! いい加減にしろ・・・・・・・・・・・・・・(自粛)」
こんなやり取りを5分くらいしていたのですが、客観的に見たら怪しい人が叫んでいる状態です。
クマ 「大家さん、言い方がヤバいです、近所の人が警察に通報するレベルですよ」
オーナー 「クマちゃん考えすぎだよ、警察が来たって説明すればいいだけだから、もう鍵開けて部屋の中に突入する」
そして鍵を解錠。
玄関にもカーテンがあり簡単に中が覗けません。
カーテンの向こう側に包丁を構えてAさんが立っているとかも考えられます。クマ 「Aさん、部屋に入るよ、いるなら返事して」
と、言ってカーテンをめくるとゴミだらけの部屋の奥に座っているAさんが見えました。
オーナー 「何で返事しないんだ! ・・・(自粛)」
と、ここでパトカー登場
お巡りさんが3人駆け寄って来ました。
恐らく、やり取りを聞いた誰かが110番通報したのでしょう・・・
こう言うことなら最初からお巡りさん立ち合いで安否確認すれば良かったと思いますが、まぁこんな成り行きの時もあります。
警官 「なにやってるんですか?」
オーナー 「ご苦労様です、私の貸家の入居者が倒れている可能性があったので鍵を開けていました」
警官 「ちょっと、建物から出て頂いて、Aさんと会わせてください」
市民を守るお巡りさんの役割として、怪しい人を捕まえるのが役目であることは理解していますが、Aさんの返答次第では安否確認したことが問題にされる場面でもあります。
警察官は自分とオーナーさんを部屋から遠ざけて一人はオーナーに事情を聴きもう一人はAさんに事情を聴き始めました。
そしてもう一人は無線で警察署へ「現着完了、これより状況確認開始」と連絡している状態です。
自分はAさんが何と答えるか耳をそばだてていました。
警察官 「え? Aさんが通報したんでしょ」Aさん 「私ではありません」
警察官 「いやいや、お宅の電話番号からの電話だし、名前だって同じですよ、すぐに来て欲しいってあなたが通報したんですよね?」
Aさん 「違います」
ここで、自分がAさんに事情聴取しているお巡りさんの肩を叩いて外に出てもらいました。
クマ 「Aさん、いろいろ問題がありまして自分の意見を上手に言えない方なんですよ、4月30日から部屋の出入りが無かったので大家さんと安否確認したんですけど、丁寧に警告している間に驚いて110番したんだと思います」
警官 「そうでしたか、お宅はどなたさん?」
クマ 「駅前の不動産会社のベルデホームです、いつも安否確認とか捜査協力でお世話になっております」
と、言って名刺を渡しました。
クマ 「Aさんそんなタイプなので、お巡りさんに迷惑かけないように大家さんと安否確認していたのですが、逆にお手数をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした」
警官 「Aさん、そんな感じで間違いないですかね?問題があれば警察に行ってお聞きしますよ」
Aさん 「はい、大家さんと不動産屋さんです、自分は寝ていたので気がつきませんでした」
警官 「でも通報はされましたよね?」
Aさん 「・・・ はい」
このあと、お巡りさんは本部に無線で状況を報告して問題が無いと判断されたようで引き返して行かれました。
そして、オーナーと自分の田舎芝居が始まりました。
オーナー 「今日は警察に迷惑を掛けて、約束を何度も破ってお母さんにも市役所の人にも迷惑かけてるのわかってるのか? いい加減にしろ!」
Aさん 「寝ていて気がつかなかったので・・・」
オーナー 「嘘つくな! もう信用してないから今すぐ・・・・・・・(自粛)」
クマ 「まぁまぁ 大家さんそんな言い方は無いですよ、Aさんの意見も聞きましょうよ」
オーナー 「何言ってるんだよ、病院で診断するって約束を何回も破られたんだから意見も何もない!」
クマ 「そうやって怒るとAさん怖がって話になりませんよ、自分と二人だけで話すのでお帰り下さい」
このやり取り、事前に役割分担をしてやっていましたが、大家さんの怒りは本物でした・・・
クマ 「ここまで怒った大家さん初めてみたし、お巡りさんが3人も来るなんて驚いたね」
Aさん 「はい、大家さんいろいろ優しかったのに怒らせちゃいましたね・・・」
クマ 「もう、こう言うの嫌でしょ? このあと病院行って診断書作ってもらおうよ」
Aさん 「え・・・ ちょっと今日は病院ゴールデンウィークで休みですよ」
クマ 「もう連休は終わったよ、自分の車に乗れば病院に送り迎えするから何も心配しないでいいから」
説得する事5分、イヤイヤモードが出たところで作戦変更。
クマ 「そっか、じゃぁ自分はAさんの担当外されちゃうから大家さんと直接やってもらうしかないや」
Aさん 「え〜 せっかく信用できる人に会えたのに、大家さんは怖いから無理ですよ、これから病院一緒に行って下さい」
すぐに車に乗ってもらい車の中から市役所の担当さんに連絡して病院に通告してもらいました。
この時、14時40分くらいだったのですが、診察が始まるのが15時とのこと。
病院の待合室には10人くらいの患者さんがいて、診察まで更に30分以上待たされると言われてしまいました。
Aさんは忍耐力が無いタイプなので、恐らく待たされる時間が長いと帰りたがる予感がします。
仕方なくAさんが退屈しないように今までの人生を振り返るような質問をして時間を潰すことにしました。
Aさんは工場の流れ作業で働いていた時期があったそうですが、その際に一人暮らししていたアパートを滞納で追い出されて今の貸家に入居したそうです。
そんな話を聞いていましたが、Aさんは声のボリューム調整が出来ないタイプで大声しかでません。
静かな待合室では全ての人がAさんの話を聞いていたことでしょう。
病院の人に呼ばれたので窓口へ行ったところ、「診察まで車の中で待機していて欲しい」と言われてしまいました。
他の方が怖がってしまったので配慮した感じなのでしょう・・・
車の中では意外にも自分がAさんに質問されまくり。
こんな仕事を何でやっているのか?
(この仕事に向いていると褒められました)
他にもAさんと同じような人はいるのか?
アパートや貸家から施設やグループホームに引越した人はいるのか?
ここで、過去に施設への入居を「地獄の生活」と思い込んで徹底的に拒んだ結果病気が悪化して結果的に施設へ入った過去の事例を語って、Aさんも似たような感じになる前に引越した方が良いとの話題で盛り上がりました。
そんな感じで車の中で30分くらい雑談してやっと診察の呼び出しが掛かりました。
身長・体重の計測の後に院長先生の診断となりました。
「付き添いの方も一緒に入って下さい」
そう言われたのですが、Aさんは見た目が迫力あるので暴れたら止める係みたいな役割が欲しかったのでしょう・・・
内容的にはこんな項目を確認する感じですが、特に身の回りのことがどこまで出来るのかやコミュニケーションのことを多く聞いていたイメージでした。(厚生労働省HPより)
先生の話しだと、だいぶ前に市役所から病院にAさんの資料が送付されていて、病院の方も「まだこないなぁ」と待っていたそうです。
そして、今回のミッション完了。
大きな一歩を進められた場面だったと思います。
Aさんを部屋に送り、オーナーさん及び市役所の担当さんに報告。
次は、施設又はグループホームの場所探しに移れると思ったのですが、障害区分の認定審査会が月に1度しか無く、6月中旬にならないと施設へ入る資格が得られるかわからないとのこと・・・
せっかくAさんと人間関係が出来た状態なので、施設の見学だけは熱が冷めないうちに実現したいとの希望を伝えておきました。
長い1日でしたが、まだまだ先も長そうです。
さて、本日(8日)は定休日です。
千葉の実家のパソコンの調子がイマイチなのと、画面が小さくて字を読むのに苦労しているとのことで対応してこようと思っています。
ではまた明日









相変わらずの手腕素晴らしいですね
対人間案件へのその柔軟且つポジティブな姿勢、尊敬しています
仕事はもちろん仕事以外の人生様々なことに応用できそうなので、参考にさせてもらいます
思わずコメントを残してしまいました
これからも応援しています