見事につづきモノになってしまいましたが、老朽化した古貸家をご退去頂く案件でのAさん(50代男性)のお話し、昨日重要なことがわかった感じです。

(初めての方の為に過去の経緯)

老朽化で倒壊の危険性がある古貸家9棟の解体・退去を自主管理のオーナーさんと共同で開始。

8棟の退去が終わり残り残すはAさんが住む1棟となったが、体には問題が無いのに行政より支援を受けているタイプのAさんが数か月引き籠って交渉に応じてくれない状態でオーナーさんより頼まれて優しい伝言係的対応を開始したところ、自分とは話が通じる状態になった。

しかしながら保護を受けながら施設へ入る為には障害支援区分認定を行い主治医の意見書を添えて市の審査会で認定されなければならないとわかり、市役所の担当部署さんの協力の元、病院へ行って診断してもらう日を3日後に決定してAさんのOKをもらった。

約束の時間に手土産を持参して迎えに行ったが、全く反応が無くスッポかされる。

再度、訪問して粘ったが全く反応なし、GWの連休中は病院がやっていないので連休明けに再度訪問すると置手紙をして引き返した。

50842024年5月7日
連休明けに訪問する予告をしていた置手紙もそのままだったので、室内で倒れている可能性もあると判断して安否確認で入室したところ、警察に通報されて結構な騒動となったが、支援認定区分を判断するための病院での診察を実行。

車の中での待機時間にかなり打ち解けて「以後、居留守を使わずノックしたら対応する」との返答をもらい「グループホームの空きが見つかったら案内する」と伝えていた。






2024年5月12日
市役所に調べて頂いたグループホームの空き状況がわかったので、説明しに自宅訪問したが、玄関ドアをノックしても応答無し。
安否確認をしようか迷ったが、しないでグループホームの案内を予定した件を書いた置手紙をした。


2024年5月14日
グループホームの案内予定日となり、大家さんと一緒に訪問。
詳細は控えますが、大家さんと過去最大の大喧嘩となり、今後の対応について暗礁に乗り上げた。



ここまでが過去の経緯でして、昨日はAさんの母親(80代)の自宅を大家さんと一緒に訪問してきました。


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過去の情報ではAさんの部屋を掃除する等のために結構な頻度でお母様が通っているとの話しでしたが、先日Aさんと話した際は、「ここ最近は母親と会っていない」とのことでした。

お母様のご自宅とAさんの住んでいる貸家は自転車で30分くらいの距離があり、80代のお母様にとっては大変な距離かと思います。

母親 「この度はご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。 わざわざ家まで来て頂き恐縮です」

大家 「いやいや、私も貸家の老朽化が心配で地震や大雨の度に心配になるので1日も早く引越し先が見つかればと考えているんです」

クマ 「先日、お医者さんへ行って施設へ入るのが妥当か区分認定診察に応じてくれたのですが、その後にグループホームへ案内する段階になって拒絶する感じになってしまったんです」

母親 「その理由は、私が市役所とグループホームに入る話を勝手に進めたから怒っているんですよ」

大家 「もしかして、お母様とも会えていない状況でしたか?」

母親 「ここ数か月会うことを拒絶されていますが、手紙の受け渡しは出来ます」



ここから先の話は、かなり生々しいので書くのを控えますが、要点だけをボカシて箇条書きすると

519・団体生活をする施設やグループホームへは入りたくない。
・通常の民間賃貸物件には受け入れ先が無いことを理解してくれない。
・かなり強めに説明したところ、反発が大きくなり絶縁状態となってしまった。
・恐らく一人暮らしが出来れば引越しに応じると思う。
そんな内容でした。
※上の箇条書きをChat GPTに絵にしてもらったら不思議な絵が出てきました・・・




簡単に言えば、民間の賃貸物件だと生活保護制度上の住宅扶助費が代理納付できることで引き受けるオーナーさんの物件もありますが、Aさんは体の問題での保護の方では無いのでトラブルを恐れて拒絶されるのです。

・ゴミ出しのルールは守れるか?
・変な拘りで苦情を言って来ないか?
・騒音トラブル等、被害妄想的トラブルの心配
・塞ぎこんで生きる気力が無くなったりしないか・・・



今回、ボカシ書きが多いので伝わりにくいかも知れませんが、問題の根本はこの点なのです。

生活に困った場合には生活保護を受けられると言うのが日本国の仕組みです。

誰もが病気やケガで働けなくなることがあり得る訳ですので他人事では無いのでしょう。

なので、そう言う状態の方へ住まいを提供することは社会的にも意義があることだと自分は思います。

が、「問題を起こすかも知れません」なんて前提条件がある場合には受け入れた貸主側や管理会社に大きな負担を押し付けられることになりますので、「慎重に判断する」「最初から内容審査もせずお断りする」のが実情なのでしょう。

ここら辺、行政の仕事に思える訳ですが、行政側もある程度の意思を表明できる人へ入居先を強制をすることが出来ないのが現実ですので、その境界線が悩ましい部分なのでしょうね・・・


クマ 「お母さんがゴミ捨てしていたってことはAさんはゴミの分別出来ないって事ですよね?」

母親 「分別は出来るんです、かなり細かいので一度覚えたことはしっかり出来るけど回収日とか何時までに出すとか予定を守れない感じなんですよ」

大家 「ゴミを出す日程と時間だけの問題なら、お母さんが手伝ってくれれば大丈夫ってこと?」

母親 「そうです、関係改善して部屋に入ることが出来れば良いのですが、私の寿命もありますので」

クマ 「Aさんは暴力的になることもありますか?」

母親 「いいえ、大声出したり強い言葉で反抗しますけど、元々は優しい子です。 ただ反抗しても思う通りにならないと口を閉ざす感じなので困るんです」



お母様への状況確認を終えて帰りの車の中で大家さんと次の手を考えました。

基本的に団体生活をする施設やグループホーム系は無理なのでしょう。

一応、過去20年市役所から代理納付で滞納も無く近隣とのトラブルもありませんでした。

今後は、一人暮らしをする受け入れ先を見つけるか自分で作るかの方向性が決まった感じです。


その方向が固まったらお母様にも協力してもらい「お手紙作戦」を実行して行く予定です。


今回の件、いろいろ勉強になっていますが、副産物が産まれる予定でもあります。





ではまた明日


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