会話が出来れば何とかなる。
と、変な自信があったので対応を続けてきました。
自分の世界を壊しにくる相手は全て敵。
大声で威嚇することが手っ取り早い防御方法であり、威嚇が効かなければ実力行使する雰囲気を醸し出すまでで止めている思考。
その段階では本当の無敵の人では無いのでしょう。
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昨日、ブログで予告していた通り、引き籠りを続けて対話を拒んでいた古貸家Aさん(50代男性)宅をAさんのお母様(80代)と訪問しました。
この古貸家、全部で9棟あったのですが、1年以上前に建物老朽化に伴って賃貸借契約終了の手続きを行って、Aさん以外は全て退去のお願いに応じて引越し済みです。
Aさんは、行政から支援のある人で、3月まではお母様が部屋の掃除の為に出入りできる関係であったところ、お母様が「貸家を出て施設へ入って欲しい」と伝えて以降、お母様を拒むようになり、市役所の職員さんとも会話しなくなりました。
そんな状態の中で、自分が説得してAさんを施設へ入る障害支援区分認定の為に病院に連れていけたことは、奇跡に近いと言われて、解決に自信を持っていたのですが、以後は引き籠りを続けて誰とも会話しない状態となり更にズルズルと3ヶ月経過中。
貸家群を壊した後は土地活用の予定があり、自分はそこに絡んでいる立場ですが、大家さんの根本的な考えは、「築50年を経過した木造平屋建物の老朽化と耐震性に不安があり、人的な被害が出る前に退去して頂く」と言った安全上の心配から始まっています。
Aさんの引越し先として、今の住宅扶助費と同額まで賃下げした上に家電品もセットしたワンルームマンションを用意しているだけでなくAさんに対して過剰に思える提案もしている状態での無視対応。
少し前に南海トラフの注意情報が出た直後に、「もう待っていられないのでAさん宅以外の建物解体を始める」と決断して昨日より解体工事が始まった形です。
同時に、弁護士事務所による法的手続きも開始されましたので、自分の方は厳しい状況の中での助け舟的な役割で対応しているつもりでした。
で、今回は大変生々しい内容であり、コンプライアンス上の突っ込みどころもありますので、断片だけ書かせて頂きますが、結論を先に言うと
「無敵の人とはどんな感じか?」
と、無敵の人誕生の一つ前段階まで目の当たりにした状態でした。

3月以降は毎回無視されているのですが、それでも息子のAさんを心配して安否確認している状態なのでしょう。
そこで、今回はお母様に合鍵を渡しての安否確認に自分が同行したのでした。
当初は、自分が車で送り迎えするとの話でしたが、なぜか既に自転車で部屋の前まで来ているとのこと・・・
今回のやり取りを文字で再現したいところなのですが、強烈すぎますので、一部を調整して書きます。
お母様 「あんた、何で返事しないのよ、大家さんにも迷惑掛けてるのわかってるでしょ!」

自分は刺激しないように玄関から様子を見ていました。
お母様 「大家さんが、建物の解体を始めたのよ、隣の家も壊してるの! 解体屋さんがあんたの部屋のトイレを使わせてもらうって言ってるの!」

多分、お母様なりに切迫した状況であると創作してくれたのでしょう。
自分は、お母様による説得が大変効き目があると思えたのでしばらくお母様だけがAさんに話しかける状態になりました。
お母様 「大家さんの弁護士から手紙が来たの、このままだとあなた刑務所に入ることになるわよ!」
Aさん 「刑務所なんて行く訳無いだろ! 勝手に鍵を開けるなんてお前らが刑務所へ行け!」
お母様 「大家さんも不動産屋さんもあんたの事が心配で面倒みてくれるって言ってるのに何でわからないの!」
Aさん 「知らねぇよ! 俺はここが気に行ってるから出ないだけだ!」
お母様 「ゴミだらけで雨漏りしている部屋なんて地震が来たら倒れてあんた死んじゃうのよ、それでいいの?」
Aさん 「知らねぇよ! お前ら帰えれよ、警察呼んだから逮捕されるぞ」
クマ 「Aさんね、今回はお母さんが心配して鍵を開けて入ったんだよ、解体が始まったのも弁護士さんが手続きに入ったのも本当のことなんだから、用意してあるマンションに引越しましょうよ」
Aさん 「うるせぇんだよ、だったら弁護士連れて来いよ! その弁護士に話をするから」
クマ 「刑事モノのドラマみたいに弁護士さんを呼ぶ場面じゃ無いんだよ、弁護士さんは大家さんの言いたいことを代わりに手紙で伝えてきてるんだから、まずは手紙読んでみてよ」
Aさん 「知らねぇよ! お前も勝手に入って来るんじゃねぇよ!」
クマ 「オマエって俺のこと? そんな言い方無いだろ!」
Aさん 「うるせぇ〜んだよ! 早く帰らないと警察が来て逮捕されるぞ」
お母様 「あんた、このままじゃ裁判されてここを追い出されてホームレスになって殺されることになるのよ! マンションに引越せばいいだけなのに何でわからないの!」
Aさん 「知らねぇよ! おい、鍵を渡せよ」
クマ 「大家さんの鍵をお母さんに貸してるんだからダメだ」
Aさん 「渡せって言ってるんだ!」
クマ 「いい加減にしなよ、お母さんも大家さんも自分も、Aさんが大変だろうと思って1年前から助けてるのに、その態度は無いだろ」
お母様 「そうよ、引越し費用も出してくれるんだから、裁判になって大家さんと喧嘩したら誰がお金出すのよ!」
Aさん 「知らねぇよ! もういいからお前ら部屋から出ていけ!」
お母様 「私は、あんたがホームレスになって中学生に石投げられて殺されるのが心配なのよ」
Aさん 「知らねぇよ! お前らの言うことなんて聞かねぇよ!」
クマ 「ホント残念だよ、もう何も手伝わないぞ」
Aさん 「最初からお前らが勝手にやってるだけだろ、もう警察がくる頃だぞ、早く出ていけ!」
クマ 「別に警察が来たって事情を話すだけだから構わないけど、良く手紙の内容を読んどけよ」
と、自分自身、これ以上いたら我慢出来無くて大喧嘩になると思い、引き上げることにしました。
が、お母様は部屋の掃除をすると言ってゴミの分別を始めました。

お母様 「部屋を片付けてから帰りますから」
Aさん 「オマエだけ帰れよ」
クマ 「あれ? お母さんはいいんだ」
Aさん 「勝手にやってるんだから知らねぇよ オマエはもう来なくていいから」
一応、年下にオマエと言われると腹が立つもので、ここでも口論になりましたが、お母様を置いて引き上げました。
玄関を出たら、営業課N課長が立っていました。
クマ 「なんだ、来てたのか?」
N課長 「いや、心配で来たんだけど、凄い状態だったね」
クマ 「聞こえてた? いい場面だったろ」
N課長 「あれは無敵の人だよ、ヤバかったら突入しようと思ったくらい緊迫してた」
クマ 「無敵の人なら殴って来たと思うけど、口だけの段階だったとわかった感じ」
N課長 「・・・ お母さん大丈夫かな?」
クマ 「何だかんだ言ってお母さんだけが味方なんだよ ゴミを片してくれるし」
これでも控えめに表現していますが、しばらくは、弁護士先生による法的手続きを進めてもらいますので出番は忘れた頃になると思います。
第1章 おわり
とか書きたくなりますが、土地活用の件もありますので関わることになるのでしょうね。
ではまた明日

くまさんのメンタルやられてないか
心配になります