ここ数年、滞納関係での案件が少なくなっていますが、保証会社の利用を徹底していることで訴訟までお任せな感じだからなのでしょう。

それでも年に数件保証会社から「訴訟に取り掛かる」との連絡と必要書類の依頼がありますので、滞納が無くなっている訳ではないのでしょうね・・・




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そんな中でも古くからの入居者さんの中には個人保証人の契約が残っている場合があります。

滞納しない人がほとんどなのですが、保証人である親御さんが高齢で亡くなった等、更新契約の度に保証会社へ切り替えてもらっているパターンが多いです。

稀な話しですが、戸建貸家等で長期にお住まいになられている借主さんの中には、会社を辞めて無職となったり自営業となったりして保証会社の審査に通らず旧来の個人保証人からの切り替えが出来ないでいる状態で滞納が始まることがあります。


今回は、そのパターンでの話しなのですが、入金遅延を繰り返したことで当社の管理課がしつこく対応していました。

あまりにも遅延を繰り返したとのことで、貸主さんが怒ってしまい「社長と話がしたい」となって自分にバトンタッチ。

直後に借主さんを当社へ呼んで事情確認と言う形で警告をしたのが8月でした。


遅延の事情的にはコロナ以降に仕事が減ってしまったとのこと・・・


市内でも高い賃料の戸建てなので、引越しするのが妥当であると伝えて退去を促しましたが、引越しするにも次の物件の入居審査が通過しない状態でもあるのでしょう。


bf2f39daそんな感じでしたので、貸主さんの意向は「遅延が多すぎるし、滞納が本格化する前に退去して欲しい」とのことで、次回の更新(来年の5月)には更新しない旨の通知を出して様子見をすることにしていました。

これがまた、定期借家では無い普通賃貸借の契約なので更新拒絶は簡単では無いのですが、遅延の多さのストレスで明け渡しに応じて欲しいと言うのも理解できる貸主さんの要求です。






クマ 「明確に滞納状態が続けば明け渡し訴訟やって判決もらえると思いますけど今だと微妙です」

貸主 「30回近く遅延を繰り返しているんだから滞納と変わらないよ! 出てってもらって欲しい」

クマ 「そう言う気持ちを伝えることは出来ますけど、実現できるかは借主さん次第ですね」

貸主 「何でそうなるかな・・・ お宅も借主の味方をするんじゃなくて何とかしてよ」

クマ 「滞納者の味方なんてしませんけど、残念ながら契約違反だからと言って引っ張り出せる訳でも無いんですよ」



このオーナーさんは、元自宅の戸建を貸されている単発の大家さんです。

賃貸経営的な目線を持った大家さんよりも一般の人的な感覚が強いので、「更新の期限が来たら契約終わり」とか「一度でも滞納したら契約解除できると契約書に書いてある」と言うことを本気で主張される感じです。

クマ 「確かに契約書上はそうなっていますけど、借主が明け渡しを拒んだとしたら法的手続きをしないといけないのが現実なんですよ」

貸主 「それはお宅の作った契約書が悪いってことでしょ! 何とか追い出して下さいよ」

クマ 「いやいや、簡単に言うと賃貸借契約書は当事者間の取り決めなので厳しめに書いておくものなんですけど、追い出しを強制する力までは無いってことですよ」

貸主 「じゃぁ どうすれば良いんですか? 泣き寝入りしろってのは嫌だから」

クマ 「まずは、更新しないって言う要望を伝えて相手に納得してもらうのが一番で、無理なら平行線になる訳なので家賃を払っている以上は引っ張りだせないんですよ」

この話をジックリさせて頂き、「大変ムカつくけど仕方ない」とのことになったのですが、明け渡しを拒む借主には明け渡し訴訟で判決をもらって出て行ってもらうか、それでも退去しなければ強制執行で明け渡しを実現するしか無い訳です。

貸主 「本格的に滞納してくれた方が契約解除するには好都合なんだね」

クマ 「そうですね。 ストレス溜まりますが信頼関係が破綻したって証明は滞納が一番わかりやすいです」



と、言っていたのですが、その後見事に滞納開始

結局のところ10月分を入れて3ヶ月となりました。

今回の件、訴訟を前提とする対応となりそうなので、最初から弁護士先生に関わって頂くことにして昨日貸主さんを連れて先生の事務所で打ち合わせ。

一昔前は自分も法的対応の支援をしていましたが、最近は滞納者側に管理会社の行動を指摘されるとか(余計なヒントは書きません)揚げ足取りの材料になってしまうことを警戒しています。

とは言え、弁護士先生が動くと費用が掛かりますので、貸主側の「家を取り返したい気持ちと費用対効果の判断」で対応していくことになるでしょう。

理想は、弁護士先生からの内容証明程度で退去に向けて動き出してくれることなのですが、どうなりますでしょうかね。


ほんと保証会社のありがたさを実感する物語の始まりです・・・



本日は朝からリース会社の来客があり、10分で終わると思ったら1時間以上の長い話となってしまいました。

そんな感じでブログUPが遅れてしまいましたよ。



ではまた明日


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