「そう言う話をすると現実化するので話題にしない方がいい」
何て感じで不定期に訪れるのが安否確認に始まる死亡案件です。
「最近無いね」何て感じで話題になると安否確認の依頼がくるのが不思議・・・
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かなり以前より書いていますが、賃貸管理の現場における安否確認の多くは入居者さんの勤務先の方や親御さん、ご兄弟からの連絡から始まります。
「出勤してこないし連絡も取れないんです」何て言われると結構ヤバい感じなのですが、会社を辞める直前の人とか親と喧嘩して話をしないようになっている等、当事者では無い管理会社から連絡すると電話に出たりすのことも多い感じでショートメッセージでの通知が大変有効です。
中には通報してきた方の考え過ぎで、単純に電話に出ないだけなのに大騒ぎして振り回された何てこともありしたが・・・
自分、今まで何度も安否確認をしていますが、室内で倒れていて無事に救助出来た事例もありますので、安否確認は人命救助でもありオーナーさんの物件価値を守るために重要な対応だと思っているのでスタッフにも躊躇せずに実施するように伝えています。
ただ、残念ながらお亡くなりになっていることもありまして、その場合は重たい物語の始まりとなることが多くあるものです・・・
前置きを書いているだけ過去記事リンクが大量に出てくると言うのも重たい出来事であることを表しているのでしょうね。
昨日は、警察署から安否確認の依頼がありました。
当社のスタッフが電話に出て自分に確認を求めて来たのですが、これが勤務先や身内の方からであると、喧嘩している状態とか何らかの揉め事の最中であることも考えて、かなり厳重に身元確認等するのですが、さすがに警察署の電話番号(ナンバーディスプレイでわかります)からであれば、緊急性を感じるものです。
「当社から入居者さんに電話とショートメッセージして反応無かったら安否確認対応するので折り返します」
と、伝えて入居者さんに連絡。
・・・
まったく無反応なので現地へ向かうことになりました。
現場へ到着すると、入居者さん(50代後半男性)のお兄様とお姉様、警察官2名が待っていました。
クマ 「いつから連絡取れないんですか?」
警官 「月曜日に出社して来ないと言うことでお兄さんの方に勤務先から連絡行って以降なので丸5日経過してます」
クマ 「ヤバい状態ですね・・・ 鍵を開けますので室内の確認お願いします」
このように警察官が対応して頂くのが大原則で、仮に管理会社だけで鍵を開けて死亡していた場合にはかなりの時間拘束されますし、事件性があるような案件だと指紋の提供まで求められる場合があります。
ここら辺、10年くらい前までは緊急性を最優先して警察官同行せずに第一発見者として嫌な思いをしてきたので警察官と同行する重要性を痛感しているところです。
警察官に引き続き、お兄さんも中に入ろうとしたのですが、警察官だけが入った形を取る為にストップ。
ドキドキしながら警察官の反応を玄関前から見守っていました。
「〇〇さん大丈夫ですか!」
との声が聞こえたらアウトだと思っていましたが、全くの無音。
警官 「室内にはいませんでした」
クマ 「ありがとうございます。 最悪の事態で無くてホント良かったです」
お兄様 「倒れていなくて良かったんだけど、どこに行っちゃったんだろう・・・」
警官 「行方不明届も出たので、この機会に部屋の中の状況を記録させて頂きます」
確認したところ特別荒らされた形跡も無く、ゴミ箱の中から出社しなくなった前日の日曜日のレシートが出て来たそうです。
警官 「勤務先から経過報告を求められた場合に返答しますけど宜しいですかね?」
お兄様 「はい・・・ ホントいい歳して迷惑をかける何て困ったものです」
お姉様 「報告したら会社クビになっちゃうかしら・・・ 」
警官 「勤務先の方も心配されていますけど、何も言えないと伝えます?」
お兄様 「いや、それも迷惑ですのでありのままに伝えて頂いて結構です」
お姉様 「それより、この部屋は明け渡さないといけないのかしら?」
クマ 「保証会社さんが家賃保証してるので、もし弟さんの口座からお金が落ちなくなったら滞納として数か月後に訴訟が始まると思います。 その前に連絡が来て対応してくれれば良いのですがね」
一通り流れを説明しておきましたが、事件性が無いとしたら仕事が嫌になって転職でもしようとしているのかも知れません。
その場合、家賃は滞納しない気がしますが、行方不明が継続してしまうと保証会社でも手間が掛かる対応をすることになります。
何れにしても「いい歳して迷惑をかけるなんて」とのお兄さんの言葉通り迷惑な話しです。
無事に解決することを祈ります。
ではまた明日
入居者さん、どこへ行ってしまったのでしょう。お部屋にはいなかったけれど、無事でいると良いですね。
ご兄弟も心配されてることに気付けば良いのですが…。
明日もお仕事頑張ってください(*^^*)