昨日の１４時。
長い間関わっている古貸家Ａさんの案件を終わらせるべく出撃してきました。
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Ａさんが指定した１４時ピッタリに玄関ドアをノック。
・・・
しばらく玄関前で大声出して呼びかけましたが無反応です。
また無視？
今回はＡさんからの申し出だったので半分期待していましたが、半分は期待していませんでした。
寝てるのかな？
大声で呼びかけようと数か月ぶりに隣室へ
Aさんの住んでいる貸家は木造平屋建てなのですが、１つの建物で２世帯あるタイプで薄い壁で仕切られている隣の空部屋は解体屋さんの休憩所になっています。全部で１０棟あった貸家群はこの１棟を残して全て解体されて更地になっている状態ですので、知らない人がみたら異様な光景に見える状態です。
そして一番壁が薄い部分には隙間があり、顔を近づけるとＡさんの部屋の中が見えます。なぜかＡさんはその隙間から見える位置に寝ているのです。
クマ 「Ａさ〜ん時間になったよ、起きて〜」
・・・
クマ 「今日なら全部の物件見られるしグループホームも施設長さんが待ってるよ」
隙間から覗くとＡさんが寝ている様子が見えました。が・・・
壁を叩いても大声で呼びかけても全く無反応。
もしかして息してない？
隙間からでは本当に寝ているのか倒れているのか判断がつきません。
ここで一芝居。
クマ 「Ａさんさ、自分も暇じゃないんだよね、帰っちゃうからね、さよなら！」
と、言ってバタバタと音を立てて帰るふりをしてこっそりと壁の前に戻って息を潜めてＡさんの様子を注視していました。自分がいなくなったと思ったＡさんが動きだしたところで「何やってんだよ！」と大声で驚かせようと思ったのですが、全く変化無し。
更に様子を見ていた時にＡさんが手を動かして顔を掻き出しました。
とりあえず生きていることは確認。
バンバンバン！
と、いきなり壁を叩いてみましたが驚くこともなく寝続けています。
クマ 「Aさ〜ん 寝てるのはわかったよ、あと１０分だけ待つから外に出て来てよ」
クマ 「自分、今日を逃すと明日から出張に行っちゃうんだよ、外に出て車に乗るだけで見学に行けるんだからさ、今日が最後のチャンスなんだよ」
クマ 「１２月５日が裁判の日なんでしょ？ お母さん心配してるよ、ドライブに行くと思えばいいんだよ、簡単な話でしょ？」
クマ 「車の中で１０分だけ待ってるけど、それ以上は待たないからね」
１０分経過して隙間から覗いたのですが、相変わらず寝ています。
クマ 「このあと大家さんに報告するけど、大家さん怒って本当に強制執行になっちゃうよ」
クマ 「そうなったら、部屋選び何かできないんだから今しか無いんだよ！」
クマ 「１２月５日の裁判の日以降は何も出来ないから、ほんと残念だけどサヨナラ！」
と、ここで２回目の帰ったふり作戦。
何だかんだで１時間１５分粘りましたが、全くダメだったのでホントに帰りました。
この状態を大家さんに報告。
大家 「そっか、まぁ期待してなかったけど病気だよね、とりあえず５日に判決もらえるから、それで焦って出るの期待しよう」
クマ 「ですね、本人は裁判に負けると警察に連れて行かれるってお母さんが怖がらせてくれてるから、明け渡し判決が出てから強制執行になる前の段階で逃げ道を作るような感じで第二弾で見学の日を作りますかね」
大家 「だね、ホントに強制執行までやったら時間もお金ももったいないから・・・ お母さんにも報告しておくよ」
と、言うことで昨日の見学ツァーは実現しませんでした。
Ａさんは働けないと嘘をついて生活保護をもらっているタイプでは無く、少しでも嫌な事があると自分だけの世界に入って外部の音が聞こえなくなる病気なのだと良くわかりました。
ホントに病気なのだから気の毒だと思います。
しかしながら、法的手続きによる明け渡ししか選択肢が無い状態の大家さんは弁護士さんの費用も発生しているし、予定が立てられない辛さも含めてストレスＭＡＸ状態ですので、気の毒にプラスして金銭的・時間的な被害を受けている状態。
いろいろ書けないこともあるので、イマイチ伝わらない部分もあろうかと思います。
無敵の人の対応テクニックを身に付けようと努力している自分も、今回のAさんの空振りプレーには凹むものですよ・・・
昨日は１２月の月初めと言うこともあり、Aさんの対応が終わってから、いつもの神社へお参りに行って来ました。夕方の神社も朝と違う良さがあるものです。
朝一で神社にお参りに行っていたら結果が変わっていたかも・・・
神頼みもしたくなります。
さて、本日は朝から告別式に参加、夜は会合参加の予定です。
ではまた明日
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お疲れ様です。やはり残念な結果になってしまいましたね。判決が出た後もチャンスを与えられるとは仏の対応ですが、もはや病気と言っていいような行動を取るA氏には時間を浪費するだけの結果になるような気がします。グループホームでの生活はまず無理でしょうし、今の環境が変わることを拒絶しているのでは国家権力もって強制的に退去してもらうしかないですね。今まで法律に助けられていたのが今度は法律がA氏を排除することになるわけですが。 
クマさま。おはようございます。
案の定ですね…
大変ですねくまさん。