「あんまり変わってないな」
「そんなことないだろ、髪の毛が半減したぞ」
親しい間柄でも「ほんとだね」なんて言わない気遣いがあるものです・・・
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昨日は自宅が火事で全焼してしまったことから30年ぶりに電話がきた高校時代の友人O君のお見舞いで千葉市まで行ってきました。

エアコンも無い部屋ですが鉄筋コンクリートで陽当りの良い建物は以前の築古木造より寒くないとのこと。
被災者向けの日本赤十字社の避難セットを見ると事の重大性を認識するものです。
市営住宅の部屋に通されて室内をいろいろ確認。
クマ 「3部屋もあるなんて結構広いね」
O君 「そうだね、でも2ケ月で引越し先みつけないといけないから仮住まいだよ」
クマ 「他の部屋はどうなってるの?」
と、言って不動産屋的興味本位でドアを開けようとすると・・・
O君 「待って、この部屋にも住んでる人がいるから声掛けしないと」
クマ 「え〜 一人で住んでるんじゃないのか・・・ 他の人がいるなら迷惑だから開けなくていいよ」
コンコン・・・
O君 「ちょっとよろしいですか、開けますよ 寝てますか〜」
クマ 「迷惑だからいいって・・・」
同じように被災された方がシェアルームとして同居されているのかと思いドキドキしましたがドアを開けるとカメがいました・・・
クマ 「なんだよ、驚かすなよ! 昔からそう言う冗談やるの変わらないな〜」
考えて見ると自分も同じような冗談劇をたまにやりますので同じ種類なのでしょう。
O君 「火のまわりが速くて一緒に避難できたの奇跡だったんだ・・・」
クマ 「そっか・・・他に何も持ち出せなかったのにペットのカメだけ持って避難したのか」
その後、火災現場へ

類焼の場合失火責任の法律で失火者に重大な過失が無ければ火元への賠償請求が出来ないと言う法律。
誰もが火元になってしまう可能性があることを考えれば納得出来る仕組みであります。
が、類焼された側としては物心共に失うものが大きいと怒りをぶつけたくなるものです。

クマ 「こんな酷い状態だったんだ・・・」
O君 「本だけじゃなくてCDとDVDと自作PCも全部溶けた」

敷地全体に灰になった本や溶けてドロドロになったCDの残骸が散らばっていて、一部でも残っている部分が出て来ると本の題名を悲しそうにつぶやきます。
人によって価値観が違うことを強烈に理解した場面でした。

今回、火が出たのが午前6時前とのことで寝ていて大きな音が聞こえて煙の臭いと熱で目が覚めたとのこと。
携帯電話と帽子とペットのカメを持って避難出来た訳ですが、熟睡している時間だったら命日になっていたかも知れません。
その後、一緒にお昼を食べながらと、自宅へ戻ってから今後の話をしました。
しかしながら、ショックが大きい状態でもありますので、いろいろな選択肢があるとの話をしただけにとどめて次回に持ち越し。
今の段階でいろいろ情報を提供しても迷うだけなので、建物残骸撤去とか新居探し等、具体的に直面する出来事を対処しながら一緒に考えようと思います。
失火責任法のことを書きましたが、隣家への類焼は故意や重大な過失がなければ火元の責任は免れます。
たまに賃貸の入居者さん向けに火災保険の説明をすると失火責任法のことを指摘して「入らなくてもいいでしょ?」なんてことを言われてしまうことがあります。
賃貸物件にお住まいで火事を出してしまった場合、大家さんとの関係が問題になってしまうのです。
仮に入居者さんが火を出してしまった場合、過失が無くても大家さんに対して原状回復して部屋を返す義務があるので、その意味で被害を原状回復する為の借家人賠償保険の加入は必須なのです。
今回、生活の立て直しで保険金をビジネスの軍資金とすれば良いとか提案したかったのですが、しばらくショック状態だと思うので、徐々に対応すればよいのでしょう。
「命が助かった」「カメが助かった」「保険に入っていた」>「宝物を失った」
そんな考えから再出発出来ることをサポートしようと思います。
さて、本日の定休日は午前中に仕事上の連絡と事務処理を終わらせて午後はエンディングノートの作成支援ビジネスについて準備する時間にしようと思います。
ではまた明日

Oさんは大変な災難でいらっしゃいましたね・・・。
私も以前、兄のように慕っていた人を火事で亡くしたことがあります。
火災というのは本当にすべてを奪いかねない力なので、いつかOさんが
「あの時に生きていてよかった」と思えるように、幸せが沢山舞い込むようにお祈りいたします。